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僕はよくゲームセンターに行って、音ゲーをやる。
今日も音ゲーをやりにいく。
人気機種だから少し待つんだけど、全然退屈じゃない。前の人のプレイを見て、自分の知識にするからだ。
「ねーねー、君も音ゲーやんの?」
後ろから声をかけられた。なんだろう?すこしアホなヤンキーみたいだ。まあ、音ゲーマーとは仲良くなりたいし、返事はしておこう。
「ねーねー、缶コーヒー持ってる?」
もちろんそんな物は持っていないので、無いと答えた。すると彼は
「なんて奴だ!!しょうがない。じゃあ俺のを飲もう。」
持ってんの!?
何でねだったの!?
驚く僕をよそに彼はコーヒーを飲む。
飲み終わったかと思ったら、今度はそのゴミを僕に預かれという。当然無理だから断ったよ。そしたら
「なんて奴だ!!しょうがない。じゃあ俺が捨てよう。」
はじめからそうしてよ!!
何で頼んだの!?
そうこうしてるうちに僕の番が来た。
何故かプレイ中に筐体がブルースクリーンになって急遽調整に入ったからやることが無くなった。
彼はもういなかった。僕が音ゲーを始めたときにはいたけど、今はもういない。知らぬ間に帰って行ったのか幻想だったのかわからない。
けど、ゴミ箱の上にある綺麗に分解されたコーヒーの缶が事実だって事を教えてくれてる。
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