恋まで……もうちょっと【1】

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   あ、もしかしたら、僕……誰かに凭れちゃったのかな? すると次の瞬間、いきなり僕の身体に何かが触れてきた。 「んっ……やっ……」 しかもそこは、信じられない事に男の僕としては、大事な場所だったりする所で……。 「キスしただけで、こんなに感じてるんだ? 戸波、可愛い」 少し楽しそうな声で、さっきの人がそう言った。 感じてるって、何が?  一体、何の事? 「あっ……やっ……はなっ……して……」 何回か僕の大事な所に触れてきて、上擦った声でいやいやしたけど、止めてくれない。 触れられる度に僕は、失いそうになってた意識取り戻すけど。 それでもまだ、完全に戻った訳じゃ無い。 そして、必死に抵抗はした。 「戸波、大丈夫。怖くないよ? それに、このままじゃ……戸波だって辛いだろ??」 辛い? そんなの、今の状態の方が辛いよ。 もう、どうでもいいから早く……離して欲しい。 「いやっ……はなしっ………てっ……んっ……あっ……」 「怖くない、怖くないよ。だから、少し大人しくしてて」 怖い、怖くないの問題じゃなくて……。
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