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「あぁっ……んやっ……」
今までは撫でる様に触ってたのに、今度はギュッと掴まれる様にして触られてしまった。
「やば、声かわいすぎ……。あぁ、もうこんなになってるし」
もう、何がなんだか分からない。でも、早く離れて欲しい。
「はなっ……して……ぁっ……んっ……」
「戸波……戸波」
離してって言っても、離してくれない。
それ所か、何度も僕の名前を呼びながらも、もっと触られる。
あ……だめ……。
そんな事……されたら……。
「やっ、やだっ……やめっ……ぅっ……やだぁ~……」
情けないけど……ついに泣き出してしまった。
溢れた涙が、そのまま頬を伝って流れる。
それでも僕は、この涙を止めたくても、止められなかった……。
「戸波、大丈夫だから。泣かなくても、平気だから」
優しい口調で僕に言ってるけど、その言葉を素直に聞けなかった。
「もう……やぁ……」
ずっと抵抗しながら……。
「戸波……どうしよう……困ったな。俺の家だったらまだなんとかなるんだけど、ここじゃなぁ……」
ぶつぶつ言ってるのが聞こえるけど、一体、何の事を言ってるのか僕にはさっぱり分からなかった。
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