2005人が本棚に入れています
本棚に追加
三時間目の授業が終わってから直ぐ、僕は教室を飛び出した。
そして、目的の教室に着くと、ドキドキしながらドアの近くに居た人に声をかける。
「あ、あの……森沢さん、いますか?」
「森沢さん? ちょっと待ってて」
「はい」
声をかけた女の子は、僕が急に声をかけたから一瞬ビックリしてたけど、直ぐに森沢さんを呼び出してくれた。
「あれ? 優君。どうしたの? 私の教室に来てくれるだなんて、珍しいね」
教室から顔を出した愛さんは、笑いながら僕に声をかけてくれた。
それにホッとした後、僕は再び口を開く。
「あ……あの、今日の昼休み……空いてるかな?」
「お昼? いいよー!」
「有難う」
お昼のお誘いに、愛さんは快く了承してくれたのが、嬉しくて微笑む。
「優君から誘ってくれるなんて、嬉しいな。お昼、楽しみにしてるね」
「うん、僕も。それじゃあ」
それだけ言うと、僕は再び自分の教室に戻った。
最初のコメントを投稿しよう!