見守る存在

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   三時間目の授業が終わってから直ぐ、僕は教室を飛び出した。 そして、目的の教室に着くと、ドキドキしながらドアの近くに居た人に声をかける。 「あ、あの……森沢さん、いますか?」 「森沢さん? ちょっと待ってて」 「はい」 声をかけた女の子は、僕が急に声をかけたから一瞬ビックリしてたけど、直ぐに森沢さんを呼び出してくれた。 「あれ? 優君。どうしたの? 私の教室に来てくれるだなんて、珍しいね」 教室から顔を出した愛さんは、笑いながら僕に声をかけてくれた。 それにホッとした後、僕は再び口を開く。 「あ……あの、今日の昼休み……空いてるかな?」 「お昼? いいよー!」 「有難う」 お昼のお誘いに、愛さんは快く了承してくれたのが、嬉しくて微笑む。 「優君から誘ってくれるなんて、嬉しいな。お昼、楽しみにしてるね」 「うん、僕も。それじゃあ」 それだけ言うと、僕は再び自分の教室に戻った。
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