見守る存在

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   「まぁ……そういう方向で考えてしまったのは、友達のシバちゃんの影響なんだけどね。ははは」 「え?」 けれど、その後に愛さんは、脱力した調子で言った。 友達の影響って、どういう事だろう? 「だってね? シバちゃんったら……私が瀬戸君の事好きだって言ってた時にね、優君と瀬戸君が仲良くお昼食べてた姿見かけて、オイシイ、オイシイって言ってたんだよ。ヒドくない?」 「?」 僕と瀬戸君が、美味しいってどういう事だろう? 「僕と瀬戸君……食べれないと思うんだけど……」 どう考えても、愛さんの友達が言ってる事が理解出来なくて、そんな事しか言えなかった。 もしかしたら、お弁当の中身、見えてたからそう言ってたのかな? 「え? やだ、そういう意味じゃないの。あっ……でも、優君は知らないままで大丈夫! シバちゃん、腐ってるから」 「えっ!? 腐ってるって……怪我? それとも病気なの?!」 怪我した所が膿んで、悪化しちゃったとかなのかな……? 「あー、優君……ごめん。さっきのは、忘れて! そうだよね、優君は純粋だから……そうなるよねー」
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