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「せ、瀬戸君……。あのね、愛さんは違うの。前に……僕、瀬戸君に手紙を渡したの、覚えてる?」
「あー、靴箱の所で貰ったやつ?」
「うん、それ。あれ……愛さんが書いたやつで、僕……瀬戸君に渡す様にお願いされてたの。それがきっかけで知り合ったんだけど……」
チラリと瀬戸君の顔を見上げれば、複雑な表情を浮かべてた。
そりゃ、そうだよね……。
だって……元々は愛さん、瀬戸君が好きだったのに、何で僕と仲良くお昼食べてるんだって思うよね?
「あ……でもっ、色々あって……愛さん、今は瀬戸君と僕の事、応援してるって……言ってた」
「え? 俺等の事、知ってんの?」
なんて言えばいいか分からなくて、今日の昼間に話した事を伝えた。
すると、瀬戸君から驚いた声で聞かれちゃった。
「うん……。愛さんには色々、相談乗ってもらったから。今日のお昼にね、僕が瀬戸君の事が好きだって、伝えたんだ」
「優……」
「そしたら、両想いになったんだねって言われて……愛さんはもう、瀬戸君の気持ちも分かってたみたい、だったよ?」
「そう……なんだ。ビックリしたけど……そっか。優が昼間にそんな話してたなんて……やべっ、嬉しい」
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