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「うん」
なんで、そうなっちゃうんだろう?
分からなくて、また首を傾げる。
「あー、いきなり言われても……って感じだよな? ほら、何て言うか……思い出として残したいっつーか、優から”好きです”って書かれた手紙貰えたら、それだけで嬉しいっていうか……」
「うれ、しいんだ……?」
「勿論!」
僕からの手紙なんて、嬉しいのかなと思って聞いたら、直ぐに瀬戸君から返事がきた。
それを聞いて、瀬戸君が喜ぶなら、渡そうかな……なんて、つい思ってしまう。
けど、ラブレターって、何て書けばいいんだろう?
「あ……いや、ダメだ。やっぱ貰うの、止めとく」
「え……?」
暫くして、瀬戸君がそう言ってきて、僕はまた分からなくなる。
何で、急にやめるって言い出したんだろう?
やっぱり、僕からの手紙なんて、嬉しくないから……かな?
そんな事を考えて、少し悲しいなって思った瞬間。
「手紙より俺は、優にちゃんと面と向かって、好きって言って欲しいから……手紙はいいや」
そっと耳元で囁かれて、顔が熱くなってしまった。
「優……それなら、いい?」
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