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おまけ1
【愛しのうさぎちゃん】※瀬戸視点
例えるならば、うさぎだと思う。
何がって? それは勿論。
「瀬戸君?」
俺の恋人、優の事だ。
「ん? どうした? 優」
抱きしめる腕に力を込めて、優との距離を更に縮める。
「瀬戸君。あの……誰かきたら……」
慌てる姿が、可愛くてしょうがない。
優のこの顔に、長い耳と丸い尻尾をつければ、うさぎそのまんまだ!
「大丈夫だって。誰もこんなとこ、来ないんだから」
俺達は今、放課後の準備室にいる。
「そんな事……わかんないよ。瀬戸君てば……」
「可愛いな、優は。そんな可愛い事いう口は……こうしてやる!」
「んっ……んんっ……」
抱きしめる力を緩めた俺は、直ぐに優の口にキスをした。
なんだかんだ言ってても、俺のうさぎはキスが好きだから、うっとりとした目でキスを受け入れながら、ゆっくりと目を閉じる。
頬が赤らんで、可愛すぎだ。
「っ……はぁ……瀬戸君……ヒドイ」
唇を離せば、可愛いうさぎは、第一声で酷い事を言ってきた。
「え? 何で俺が酷い訳?」
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