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「僕、ここじゃ安心できないのに……こんなことされたら……もっとして欲しくなっちゃう」
けど、酷い事の次には、やっぱり可愛い事が追加された。
ホント、俺はこのうさぎに夢中だよ。
「優が可愛い事いうから、もっとしてやる!」
ガバッと俺のうさぎを抱きしめ、そして……顔を近づけてもう一度、キスをしようとしたその時、
――ガラッ
開かないと思ってた準備室のドアが開き、二人して驚いてドアを見た。
「優、掃除おわっ……何、やってんだよ!」
入ってきた人物は……永瀬の野郎だった。
誰が入ってきたかと一瞬焦ったけど、永瀬なら俺達の関係になんとなく気付いてるみたいだし、逆に良かったかな。
「あ、葎っちゃん……あの……」
赤く染まってく優は、しどろもどろに説明しようとするが、上手くいえてない。
「ま、優が言わなくても、大体想像つくけどね。どうせ、瀬戸の奴にそそのかされたんじゃないの? 瀬戸は、すぐ優をそそのかすんだからな! この、変態!」
「うっせー! しかけたのは俺だけどな、もっとしてくれって言ったのは優だぞ! そこんとこ、間違えんな!」
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