2005人が本棚に入れています
本棚に追加
「後ろ姿」の瀬戸バージョン。
調子にノッて書きました。(過去の私がw)
おまけ3
【ガラスに映るうさぎ】※瀬戸視点
俺は、さっきから笑いたくてたまらない。
向こうは気付いてないと思ってるみたいだけど、本当は気付いてんだ。
俺の後ろに、好きな奴がついてきてるって事……。
しかも、戸波……俺が気付いてないと思ってるから、普段は俯いてるのに、今はジッと俺の背中を見つめてる。
その光景を映してる窓ガラスから、戸波の顔を俺が見てるとも知らないで……。
ホント、戸波って可愛い。
顔っていうか、仕草とかが無性に可愛いいな。
いつもならこんな時は、俺が直ぐに戸波を呼んで、ギュッと抱きしめるんだけど、こういうのもいいなって思ったりして……。
だけど、こうしてるのも限界みたいだな。そろそろ気付いて欲しそうな顔してる。
あんな顔、見せられちゃたまんないな……。
「戸波?」
「えっ?」
俺が呼んで振り返ると、戸波はビックリした顔をして、慌てて俯いてしまった。
あぁ、やっぱり可愛い。
思わず笑ってしまいそうだったけど、我慢して、芝居をしてみる。
「俺の後ろ……居たの? 気付かなかった……」
少し目を見開いて、まるでさっき気付いたかの様に装う。
最初のコメントを投稿しよう!