恋まで……もうちょっと【1】

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   確かに、人から暗いって思われるのも、仕方がない事だと思う。 だって僕は、教室に居る時は大抵ぶ厚い本を読んでる以外、特に何もしていないから……。 こうして人から暗いイメージがしっかりとあって、滅多に人から話しかけられない僕なのに、何で瀬戸君は、急にそんな事を言ったりするんだろう? 分からない。どうして……? 「戸波?」 でも、もしかしたら……と、僕の頭の中で一つ思い当たった事があった。 そう、それは……。 ――きっとこれは、罰ゲームなんだっ!! 僕の頭の中で、その考えが思いつく。 すると、あっさり納得出来てしまった。 そうだ、そうに違いない! きっと、僕に告白紛いな事を言って、それを間に受けた僕の反応を見て面白がる――そういう罰ゲームの一種なんだ! そう、だよね……。 そもそも、瀬戸君が僕に話しかけてくるなんて、可笑しいと思ったんだ。 どうりで……いつも委員会が終わるこの時間に人なんていないのに、今日は珍しい事に瀬戸君が居て……僕に話しかけてきた訳だ。 なぁーーんだっ! そっか。
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