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確かに、人から暗いって思われるのも、仕方がない事だと思う。
だって僕は、教室に居る時は大抵ぶ厚い本を読んでる以外、特に何もしていないから……。
こうして人から暗いイメージがしっかりとあって、滅多に人から話しかけられない僕なのに、何で瀬戸君は、急にそんな事を言ったりするんだろう?
分からない。どうして……?
「戸波?」
でも、もしかしたら……と、僕の頭の中で一つ思い当たった事があった。
そう、それは……。
――きっとこれは、罰ゲームなんだっ!!
僕の頭の中で、その考えが思いつく。
すると、あっさり納得出来てしまった。
そうだ、そうに違いない!
きっと、僕に告白紛いな事を言って、それを間に受けた僕の反応を見て面白がる――そういう罰ゲームの一種なんだ!
そう、だよね……。
そもそも、瀬戸君が僕に話しかけてくるなんて、可笑しいと思ったんだ。
どうりで……いつも委員会が終わるこの時間に人なんていないのに、今日は珍しい事に瀬戸君が居て……僕に話しかけてきた訳だ。
なぁーーんだっ! そっか。
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