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「戸波の唇……想像してた以上に柔らかい……。それに戸波……想像以上だ……!」
瀬戸君がぶつぶつと何か言ってたけど、パニック状態になってる僕は、瀬戸君の事を気にかけてる場合じゃなかった。
早く、ここから出なきゃ……!!
それだけを思い、僕は逃げる事を決意する。
がくがく震えてる足は、僕の体重を支えきれない状態になっていて……それでも、机に手を付きながら必死に逃げようとした。
だけど……すぐに瀬戸君が僕の後ろに来て、
「やっ……ぅん……んっ……んんっ」
そのまま後ろから抱きしめられながら、もう一度キス……されてしまった。
「ぅっ……んっ……んっ……」
何度も何度も……繰り返し瀬戸君とキスをしてる。
その度、段々と角度も変えてきてて……。
「やっぱり、柔らかい……」
唇を離す瞬間に、そんな事を囁いたりして……。
僕の唇に触れては、離れる。
一体、これで何度目のキスになるのか、分からない位――僕と瀬戸君は、キスを繰り返した。
「んっ……」
「戸波……どうしよう。可愛すぎ……」
何だか、頭がボウッとしてきて……瀬戸君が言ってる言葉すら理解できなくなってきた。
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