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僕、一体……どうしちゃったんだろう?
熱があるのかな?
断言は出来ないけど……もしかしたら、そうなのかもしれない。
さっきからずっと熱いからきっと……熱が出てるんだ。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
ほら、息だってこんなに途切れてる。鼓動も速いし……。
「んっ……」
あれっ、何だろう? 何かが、僕の唇の上で動いてる。
むずむずして、何かこそばゆい。
「あっ……ふぅ……んっ……んっ……」
僕が、その何かを手で触れようとするより先に、今度は口の中に押し入ってきた。
あれ、どうしたんだろう……さっきはこそばゆかったのに……今は凄く……熱い……。
あっ、だめっ……。これに僕の舌が触れちゃ……やけどしちゃう。
咄嗟にそんな事を思い、舌を奥へと避難させようとした。
でも……それを追いかけるように深く、熱いものが追いかけてきて……暫くして、直ぐに舌が捕まってしまった。
その瞬間、僕は目を閉じ、気を他へ紛らわせる為に近くにあった何かに必死にしがみ付いた。
「んんんっ………っっ………ぅんんっ……」
僕の舌を捕らえた何かは、思った以上に熱くて……僕はそれから早く逃げ出したかった。
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