恋まで……もうちょっと【1】

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   だけど、逃げる事を許さない様に僕の舌に絡みつき、密着を深くする。 そんな事をされると……やけどするだけじゃなく、僕の舌は蕩けてしまいそうだった……。 「……ぁっ………んっ……」 暫くして、熱い何かから僕の舌は、解放された。 「んっ……はぁ……はぁ……はぁ……」 けれど、さっきよりも、もっと僕の息が乱れてて……身体がだるくなってきてしまった。 これは、本当に大変かもしれない。 意識がぼんやりしてるし……なんだか、よく分からなくなってる。 もしかして、熱が上がってきてるのかも!? けど、ここで倒れる訳にはいかなくて……足を動かそうとした。 でも、それが叶わなくて……目の前にあった何かに身体を預ける形で凭れてしまった。 家に帰りたいのに……身体のだるくて……動けない。 どうしよう……。 「と……み? だい……うぶか?」 あれ、何だろう? 誰かが、何か言ってる。でも、はっきり聞こえないや。 「んんっ……」 「戸波? おい、しっかりしろ」 また、さっきの誰かが僕に呼びかけた。 今度ははっきりと聞こえる。 それに、喋るたび、僕の身体も微妙に揺れてる……。
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