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…4月1日。 何だかやけに痛む頭を引き摺るように、ボクはベッドの上で体を起こす。 …う…ん…? …記憶がおかしい。 昨日ボクはグリモアを卒業して…今日からは軍人として…。 …何で、ボクはまだ白百合家にいるんだ…? 「…ぅ…ん…皇様…おはよう…ございます…。」 隣では雅が珍しく、同じく寝惚けたような様子で挨拶をしている。 「おはよ…う…。んぅ…。」 …駄目だ。眠気が凄くて挨拶も真面に出来ない…。 雅も同様なのか、眠たそうに言葉を続ける。 「…ゆうべはおたのしみでしたね。」 「!!?!?」 何かやたら不穏な台詞と共に雅がボクの上に覆い被さって!?なにこれ!?
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