1人が本棚に入れています
本棚に追加
2010年8月には、2002年7月から96ヶ月連続首位だったアップルを抜き、月間販売シェアで1位、週間販売シェアでは8月第1週~最終週(8月2日~9月5日)に1位--を記録した。この事については、例年9月にあるiPodのモデルチェンジ前の「買い控え」によるとする見方などがあったが、2010年11月第2週と同年12月の月間で1位に返り咲いた。その後、2011年の年間販売台数シェアはソニーが54.1%、アップルが38.6%、2012年上半期もソニーが54.0%のシェアでトップを獲得した(注1)。 トータルの販売金額でも、2011年9月にソニーが初めてアップルを上回ってトップに立って以来、2011年11月、2012年11月を除いて1位を獲得している(注2)。価格帯別では税別平均単価1万円以下でソニーが4~6割と優勢であり(2010年1月~8月)、税別平均単価1万円以上ではアップルが優勢である(注3)。
ソニーが国内ランキング1位に返り咲いた理由として、アップルユーザーがiPodと同じ形で音楽も聞けるiPhoneに流れたからとする見方がある(注4)。
日本国内では「ウォークマン△シリーズ」の本格展開以前からDAP製品を前面に展開した東芝の「gigabeat」やパナソニックの「D-snap」、日本ビクター(現・JVCケンウッド)の「alneo」が2008年末~2010年春までに相次いで生産終了・事実上の撤退となり、2012年現在、日本の大手電機メーカーで(音楽再生に特化した)DAPを新規開発・発売を行うメーカーはソニーとJVCケンウッドの2社のみとなっていたが、2015年にはティアックやオンキヨー&パイオニアがハイレゾリューションオーディオ対応のプレーヤーを発売している。また、アイリバー等海外メーカー製のハイレゾ対応高価格帯プレーヤーも日本国内向けに販売されている。
北米・欧州市場ではiPodに後塵を拝している状態であり、ソニーがウォークマン用アクセサリーなどの他に、iPodのアクセサリーも販売しており、国内でも2010年にウォークマン用の他にiPod用のドックスピーカーの販売を始めた。ただ欧州などではウォークマンとは別にソニーモバイル(旧ソニー・エリクソン)が出している「Walkman Phone」も販売しており、2007年第1四半期に世界で1890万台販売し、「音楽携帯をリードしている」という状態があった。因みに、iPodのシェアが高いのは欧米だけで、中国や韓国などのアジアでは、iPod、ウォークマン共にシェアは低い。またウォークマンは世界中の市場で販売されている。 こうした中、新世代メディアの台頭により旧世代メディアのウォークマンの販売終了も進んでいる。
最初のコメントを投稿しよう!