第1章

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フブキは一通り店内を見回った そしてフブキは思った (この店内を一人で管理するなんて…大変だろうな…この店は本当に素晴らしい…せめて何か手伝いができれば…) 一度自分の世界に戻ろうとも思った フブキの種族は大蛇(オロチ) 普通、オロチの首には竜の首が二つあるようなマフラーが巻かれている しかしフブキには生まれつき竜の首が一つしかなかった だから、フブキは戻ってもしょうがないと思った 「…あの」 「ん?」 「私をここで、働かせてくれませんか?」 「え?」 「私がせめて…あなたの力になればと…」 「そうだねぇ…確かに仕入れた商品を運んだりするのは結構重労働だからねぇ…わかった、キミ力ありそうだし…働かせてあげる」 「…!」 こうして、フブキは「松ノ木」で働くことになった
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