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翌日
「おはようございます」
フブキが店に入ってきた
「早いねぇ、そのエプロンは?」
「あ、用意したんです、働く時につけようと思って」
「そうか」
フブキはエプロンをつけた
「なかなか似合うじゃない」
「ありがとうございます」
「じゃあ早速だけど…この奥に倉庫があって、その中に段ボールがあるからここまで運んでくれるかな?」
「はい」
フブキは倉庫へ向かった
倉庫という場所にはいくつの商品が置かれていた
そこに一つの段ボール箱を確認したフブキは「よいせ」と持ち上げた
「おー凄いねぇ、この箱重くて私じゃなかなか運ぶことは出来なかったよ」
「力はあるので」
「じゃあ箱を開けて中のやつを陳列してくれる?空いてるところでいいから」
「はい」
その後もフブキは仕事をテキパキとこなした
そして、閉店の時間
「今日はありがとうね、キミのお陰で助かったよ」
「いえ…」
「そういえばキミの種族調べてみたけど…キミは妖怪のオロチみたいだね」
「あ…はい」
「オロチは妖怪の中でも最高クラスの妖怪だと書いてあったよ」
「えぇ…まぁ…」
「でもおかしいね…普通オロチにはマフラーに竜の首が二つあるってあったけど…キミには一つしかないね…」
「…そうなんです、私、生まれつき…こいつしかいなくて…」
フブキはそう言いながらマフラーにある竜の首を撫でた
「普通、オロチはこの竜の力を借りて戦います、しかし私には一つしかないのでとても力不足で…せめて私がもう一つの竜の代わりになろうと身体を鍛えて…」
「だから体格がよくて力持ちなんだね…」
「えぇ…」
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