第一騙 俺と宝良

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努力のみで勝ち取った学園生活。華々しいものになるなんて当然あり得ない。先生、生徒。学園に居る人全員からお前の様な者がここに居るなんて。さっさと行くべきとこ(魔導と関係ないとこ)行けよ、そんな目で見られてる。 気になんないけど。差別っていうのはどうやっても出てくるもんさ。自分の方が上だと思う人が居る限り。 バシャン 学園の門をくぐった途端に水を掛けられた。バケツでとかじゃなく魔導で。 「そろそろ立場をわきまえなさい魔導無し」 「…今年で卒業なのに今更辞めるかっての」 入学当初から俺を退学させようとあの手この手で絡んでくるお嬢様。特級クラスの下、Aクラスの首席を陣取る。 傲慢な態度が気に入らないし、ほぼ毎回飽きもせず魔導をぶつけて来るから天敵に近いポジション。 事を荒げても俺に不利しかやって来ないのは目に見えてるからスルーだスルー。周りもそれが分かってるから。 「はあ…」 古典的な椅子にガビョウとか机の中に雑巾とか。先生に言ってもそんな事、魔導が使えないお前の自作自演だろと言われるのがオチ。 魔導が使えてもやる事は俺でも出来そうな事するんだぜ?大差ないっての。
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