学園の王子がお呼びです。

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「まさか本当に当たるとは…」 「うぅ……」 わざとじゃないのは知ってるよぉ。 静香に悪気はない。 分かっていても、やっぱり落ち込むものだ。 そんな私を元気づけようとしたのか、 「…仕方ないから後で何か奢ってあげる」 「本当?!」 珍しく静香が奢ると言い出した。 「なんだ、元気じゃん」 「元気じゃないですぅー。もう凹みまくりの凹みですぅー。」 「…犬みたい」 「犬じゃないですぅー。」 「よしよし、ハチ公」 「……わん。」 これでは分かりずらいけど、静香なりに励ましてくれているんだと思う。 だから今は、有難くよしよしされていよう。
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