学園の王子がお呼びです。

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ーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 「いってきまあーす…」 嫌でも朝は来る。 はぁ。とため息をつきながら、ガチャっと玄関を開ければ そこはどんよりとした私の気持ちとは正反対なほど清々しく晴れた空が広渡っていた。 学校…、行きたくない。 自宅から学校まで歩いて15分程。 いつにも増して足取りが重い。 「あっつ、」 傷心な今の私には、初夏の日差しさえもが辛くて涙が出そうになった。 悠哉君にふられた。 まさか、告白してないのにフラれるとはね…。 はぁ……。 今日、何度目かのため息をこぼした。
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