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言われっぱなしの私はちょっとムッとして、だけど言い返すか言い返さないか悩んだ。
「私だって、自分の発案した企画、やりたいですけど……。」
「でしょ?じゃあ、なんで参加しようとしないの?もしかして、自分のアイディアが低評価を受けるのが怖い?あいつコンペなんか参加して上位狙ってるぜ、って噂されるのがいや?図星だろ、花村って周りの目、かなり気にするもんね。」
人から、まるで私の心を読んだかのように核心をつかれるというのは一番悔しいものだとこのとき思った。
「違いますよ。ほんとは、私も、参加しようと思ってタイミングを探してたんです。」
ふふっと笑う上念さん。
「ほんとかなあ、」
と馬鹿にしてくる。
「みててくださいよ!みんなが驚くような企画、考えてきますからね。」
上念さんにまんまと乗せられ、意気揚々と私は言ってから、残りのブラックコーヒーを一気にのみくだし、そしてブフォっとむせかえってしまった。
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