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スーパーカー
おじちゃんの車はすごいんだ。
外国で作られた『スーパーカー』で、ものすごく速く走ることができるんだって。
ボクも乗せてほしいけど、ママが、危ないからダメって言うんだ。
それにおじちゃんも、この車には、人は乗せないって言っている。
でも、そんなのは嘘だ。
だっておじちゃんの車、いつも隣に女の人が乗ってるじゃないか。
ママにそのことを言ったら、どんな人が乗ってるのか聞かれた。だからボクは見たとおりに、髪の長い女の人が乗ってるって答えたんだ。
…顔はいつもよく見えないけど、髪が長いし、スカートをはいていたから、女の人だよね?
僕の話を聞いた後、ママは真っ青になった。そしてすぐにおじちゃんに電話をしていた。
次におじちゃんが家に来た時、車はいつものスーパーカーじゃなかった。
会うなりおじちゃんボクの頭をぐりぐりなでて、どうしてか、ありがとうとお礼を言った。その後、今度の車には乗せてくれた。
びゅんびゅん走る車はとってもカッコいいけれど、ちょっとだけボクは、前のスーパーカーに乗りたかったなと思った。
スーパーカー…完
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