1人が本棚に入れています
本棚に追加
授業という退屈な時間を浪費し、得られるのは一体なんであろうかと考えた。
無心にノートに書き写す行為を無駄と考えるのは俺だけであろうか。
ササキ、カトウ、スズキは常に学年で上位にいた。
――うらやましいか。
と言われれば、あまりうらやましくないのはなぜだろう。
それよりもキクチとか、オオサワとかの方が人生を楽しんでいるように見えてしまう。
――自分はどうか。
わからない、というのが正しいと思う。
流れに身を任せ、この国家のシステムをエスカレーターのように進んできた。
ただ、システムというのは効率的に回すためのものであるため、
それはそれで正しいことだと思っている。
最初のコメントを投稿しよう!