その1

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「──っ !?ばっ!馬鹿っ!お前っ!」 握っていたハンドグリップを投げ捨てて、竜也が慌てて俺の人差し指を手で押さえる。 「な、何だよ竜也?どーしたんだよ?」 血の気が引いて青ざめた顔になっている竜也に問う。 すると、竜也は俺の耳に顔を近づけて、 「翔太、悪いことは言わねぇ。あいつには絶対に関わるな」 そう、小声で囁いた。
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