【まんまる姫と不思議穴】

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むかしむかし、あるところにとても丸くて愛らしいお姫様がおりました。 どのくらい丸いのかというと…雪だるまくらい?ダンゴムシくらい?お日様くらい? とにかく、まん丸です。 太っていると言ってしまえばそうですが、お姫様はいつも明るく、楽天家。 お年頃になっても気にしない。 走れなくなっても気にしない。 転がれば良いから気にしない。 弾むように歩くので、人々はお姫様を、"まんまる姫"と呼びました。 さてさて、ある天気の良い午後の事。 母である王妃様が、歩くのが面倒くさいので、部屋を転がって移動しているまんまる姫に言いました。 「姫、そろそろお前も年頃です。隣のハンサムでスマートな王子との結婚の話もあります。今のように、楽だからといって転がっててはいけません。もっとダイエットして、女の子らしくしなさい。」
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