4人が本棚に入れています
本棚に追加
むかしむかし、あるところにとても丸くて愛らしいお姫様がおりました。
どのくらい丸いのかというと…雪だるまくらい?ダンゴムシくらい?お日様くらい?
とにかく、まん丸です。
太っていると言ってしまえばそうですが、お姫様はいつも明るく、楽天家。
お年頃になっても気にしない。
走れなくなっても気にしない。
転がれば良いから気にしない。
弾むように歩くので、人々はお姫様を、"まんまる姫"と呼びました。
さてさて、ある天気の良い午後の事。
母である王妃様が、歩くのが面倒くさいので、部屋を転がって移動しているまんまる姫に言いました。
「姫、そろそろお前も年頃です。隣のハンサムでスマートな王子との結婚の話もあります。今のように、楽だからといって転がっててはいけません。もっとダイエットして、女の子らしくしなさい。」
最初のコメントを投稿しよう!