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飲み終えると、黒いモグラがまた言います。
「このジュースによく合う甘ぁいケーキもあるのですが…あいにく下の穴に持っていってしまって。それに、大きいモグラも、多分この下です。またついてきてくれますか?」
まんまる姫は、上機嫌でついて行く事にしました。
コロコロコロコロ転がって、下へ下へと降りていきます。
長い下りの穴を降りてようやく下へ着くと、テーブルの上にケーキがどっさり。
「大きいモグラを探して来ますので、好きなだけケーキとジュースを召し上がってください。」
そう言って黒いモグラは、暗い穴を更に降りていきました。
まんまる姫は、ケーキをムシャムシャ、ジュースをゴクゴク…次々に食べていきます。
とても甘くて美味しいケーキとジュースに、手が止まりません。
そこへ突然、白いモグラがやってきて、乱暴にまんまる姫を台車に乗せると、テーブルから離れた奥へ奥へと、まんまる姫を連れ去りました。
「どこに連れて行くのよ!!貴方は嫌い!!黒いモグラさんが良い!!ケーキとジュースをもっと頂戴!!」
まんまる姫は、かんかんに怒りました。
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