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幸いなことに、この雨はスコールだったようです。
しばらくして、雨は止んでしまいました。
もちろん、雷もどこかに行ってしまいました。
「鳴いたカラスがもう笑った!」
からかいたくなるくらいに、外はカラッと晴れ渡りました。
見上げると、空には虹が生まれていました。
「愛、見て、虹よ~。綺麗ねぇ~」
夢子さんは愛を抱っこしたまま、縁側に立ちました。
愛も現金なもので、雷さえいなくなってしまえば、元気いっぱいです。
「わあ~ホントだぁ~。
夢子さん、下ろして~。庭で遊びたーい!!」
愛はピョンと庭に降り立ち、泥んこになってはしゃぎまわるのでした。
「やれやれ・・・早速、洗濯物が増えそうだ・・」
夢子さんは首を竦めましたが、なんだかとても楽しそうでした。
おしまい
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