回復と憑依と鍛錬

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 綜馬の憑依はすぐに終った、なぜなら綜馬の憑依は右の肩から腕にかけて純白の鎧に包まれて右手にはルシファーの剣だけという部分憑依だからである。  「なんで七つの大罪のオレが部分憑依しかできねぇんだよ!舐めてんのかルシファー!」  『おまえなぁ半憑依だけでも反動で1日は意識を失うレベルだぞ?いいとこ部分憑依だろう、全身の憑依ができるのはまだ先の話しだろう。』  基本的に悪魔のランクが高くなると反動もそれなりに出てくると言うものである、なので七つの大罪の全身憑依に成功させたのはまだ誰もいないのだ。  あの零条ですら半憑依をすると半日は身体がいうことが聞かないほどらしく、それと精神力を強く削られるので安易にはしないのだ。  「取り敢えず全身憑依に成功した女性陣は解除しても耐えられるように精進してください、男性陣は次の段階に行けるように頑張ってくださいね?」  そして何かに気づいた番条が東雲に聞く。  「魔神器が変わるってことは通常時の魔神器に加えて憑依した時の魔神器の扱いにも慣れなきゃいけないんですか?」  その問いに東雲はもちろん!と答えると魔神器が違う条野以外は露骨に嫌な顔をする。  「俺はお前らと違って遠距離用の狙撃銃なんだぜ?一から立ち回りとか考えないと」  番条は頭を抱え大きなため息をついて嘆く。  「狙撃銃の魔神器使いに聞くのはどうですか?」  ニコッとしながら嘆いている番条に東雲は提案する。  「師龍隊の一人にいますよ?」
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