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基本的に索敵を入念に行い仲間を呼ばれないように各個撃破のスタイルで進んでいく。
もちろん近くに人間の街があることからこの範囲にはたくさんの敵が闊歩している。
「おうバンジョー、どっちが多く狩れるか勝負しようぜ。負けたほうが飯奢りな」
緋花隊が獣型のモンスターを見つけると綜馬が番条に賭けを提案する、しかしそれを聞いた八条が黙っていなかった。
「任務の時にくだらないことをするな!そんな事してるとすぐ死ぬぞ!」
八条は綜馬の胸ぐらを掴み声を荒らげる、しかしその行為が敵にこちらの居場所を知らせてしまう。
「敵に気づかれました!各員戦闘態勢!恐らくあのタイプは近くに群れをなしている可能性があります、みなさん周りへの注意を忘れずに!」
全員魔神器を取り出し向かってくる体長3m程の四足モンスターと対峙する。
「綜馬!さっきの賭けはナシだな、ふたりで一気に仕留めるぞ!」
バンジョーの言葉に綜馬は「言うようになったねぇ」と言うとふたりで向かってくるモンスターに走る、八条は陣形を立てようとしていた時に勝手なことをされて戸惑う。それに対し条野と緋花は目の前のモンスターを見ずに周りの警戒に徹している。
「バンジョー!俺が奴の動きを止める、その隙にとどめを!」
綜馬の声に番条は頷き、少し走るペースを落とす。
綜馬はバタフライナイフを2つを取り出し獣型の正面に位置につくように走る、そして獣型が牙で綜馬を攻撃しようとすると綜馬が獣型の下にスライディングするように入り両手のナイフで四足を切断する。
足が無くなった獣型は既にもう動くことはできず待機していた番条の野太刀によって首がはねられる。
殺したことを確認した二人は拳タッチをしてコンビネーションをモノにしたことを讃え合う。
「初陣でここまでの動きをするなんて、最強新兵隊の噂は伊達じゃないってことか。あの隊ですら何度も入れ替わりしていたというのに」
八条時雨は絶句していた、その強さに。
「ふたりとも!さっきのモンスターの仲間がこっちにくる、その数は4体!」
条野が他のモンスターに気付き隊員にその事を伝える。
「四条以外は1人1体!四条は他の者のサポートを行え!」
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