0人が本棚に入れています
本棚に追加
「自己紹介すると、名前は神條美月。
で、この子は琴吹実九。私たちの2つ下」
「実九です。秋人さん、大丈夫ですか?
目が覚めて良かったです…心配したんですよ?」
「私たちは幼なじみだったんだ。物心ついた頃からでさ。何か覚えてない…?」
「そう、なんですか…。いえ、覚えてません…」
全く覚えていないのが申し訳なくて俯きながら謝る。
「いやいや、謝らないでよ。君が悪いわけじゃないんだから。で、君の名前は白河秋人ね。
あと、敬語は使わなくていいよ。家族みたいなもんなんだし」
「…はい…」
白河…秋人…幼なじみ…神條美月…琴吹実九。
記憶の奥が白いモヤがかかったようになっていて思い出せない…。
「それと、秋人には他にも心配してくれる人がいるんだよ。後で来てもらって会話してみようか。何か思い出すかもしれないし」
そう言いながら神條と名乗った彼女は誰かにメールを送っている。
この2人以外にも自分には知り合いが…。
それにしても今から来てくれる人なんてどんな人なんだろう?
最初のコメントを投稿しよう!