二次元

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明らかに聞こえていただろうに、何も言わず――ゴミ箱を置き、代わりに自分の鞄を手にすると弥生は無言で教室を後にした。 「私、二次元にしか興味ないから。むしろ、三次元とか無理」 一年の時、翔生との仲を勘ぐられた時に弥生はそう言った。 同じように、三次元である慎吾達もぶった切られたような気がして、同級生達を止めなかった自分に頭を抱えたのは数日前のことである。
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