Lady メリー第三話 Lady メリーと黒い森

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   ・・・約、150人ほどの集団であろうか?  腰に剣を佩き、 弓矢を携え、 兜や胸当てに身を包んだ一団が、 大きな湖の岸辺に集まっていた。 戦でもあるのだろう、 彼らは20人ずつ程に分かれ、 岸に停めてある幾艘かの船に乗り込もうとしている。 その内の一際大きな船には、 羽飾りの兜をかぶり、 ビロードのマントを纏った男が、 大勢の部下達に指示を与え、 そして湖の遠く・・・ 山あいに見える大きな川の、 遥かその先に目を凝らしていた。  「何だぁ、ありゃぁ?」 その光景を、 少し離れた所で見ていた地元の農民がつぶやいた。 その農民は、武装された兵士達を見ていただけなのだが、 岸に停めてある大きな船に、 水面から何かが近づいてゆくのを目撃した。  魚・・・?  だとしたら、でかいよな? とも考えたが、 そのうち水面の波紋も見えなくなると、 農民は興味も失ってしまい、 いつもの仕事に戻るべくその場を後にした。
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