第一幕。

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隣室からの物音で、 目が覚める。 時計を確認するも 別に物音がしても 迷惑になるような時刻ではない。 嗚呼、紹介が遅れました。 私は楼徒(ると)。 前職は福祉に関連していたが 体を壊し、ドクターストップ中だ。 (医者に文句を言ったら 逆に入院までさせられたのは内緒だ。) 何とか動けるまでに回復し 自宅にて療養しているわけだが、 リハビリには行かなければならない。 早く働きたいものだ。 年齢や性別? まぁ、言うべきなのか? 年齢は…27で、一応は女。 ちょ、そこ。 四捨五入で30とか思うなよ。 (自ら、自分を《おばちゃん》と言うが。) そんなこんなで、 今日も普通にリハビリに行って 母との会話、夕飯、 のんびりお風呂に お気に入りの音楽を聞きながらの ケータイゲームをして 一日が、終わる筈だった。 そう、終わる筈だった。
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