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「バ…バッ…バカなッ!!」
「鬼先生ッ!!(これが鬼先生の正体!?)」
「タイムオーバー…」
「あ…あわわ……!あり得ないッ!!紫…ッ!?
何故ムラサキ鬼がこんな所にいるんだッ!?」
「規律違反によって…
お前の魂を頂く…」
「まッ待てくれ!せめて質問に答えてからッ…!」
ブオンッーーー!!
(あ、あれは鬼先生の得意技、手刀ッ!!)
「うぎゃあああッ…!!」
「質問には答えよう…
お前が逝った後でな」
「あ!白田鬼の口から魂!?が、
斎藤たちの元に還っていく!」
「うお、なんだ、俺はどうしていたんだ?」
「良かった…」
「あ、鬼先生ッ!鬼先生が居ないッ!?」
「ココだよー!ヨシダー!ココ!」
(え…?あんまん!?あんまんから声がするぞ!?)
ひょっこん…
「あー!鬼先生!」
あんまんの裏からミニマムサイズになった鬼先生が
手を振っている
「鬼!…ボソボソ…鬼先生どうしたんですか?その姿!」
「イヤー、さっきのでカロリー全部消費しちゃっタンダ…
元に戻るまで3日くらいかかるから、今日は吉田ん家泊めちくれー」
「わかりました!とりあえず誰かに見られるとあれなんで、
将棋の駒袋の中に隠れて居てください!」
「オウ、しょうがねえなー」
「え!?王将がないッ!?」
ーーーーーー
ーーー
チャッポンーーー…
「でも、なんであの時、僕の事助けてくれたんですか?」
「助けた?何の事だ吉田?」
「え、だって、白田君に負けたのに、魂を取られないように
鬼になってくれたんですよね!?」
「何言ってんだ?吉田は勝負に勝ったじゃないか」
「え!?」
「白田、いや、白鬼は制限時間内に、お前を喰う事が出来なかった。
それによって、地獄の罰を受けたんだ」
「地獄の罰!?」
「ああ、より強い鬼に魂を喰われちまうんだ」
「そ…それって…お、鬼先生は、ムラサキ鬼って一体何なんですか!?」
「ああ、説明する約束だったな。
鬼には階級があってな、ほら、相撲にも小結、大関、横綱って
あるだろ?それと同じだ。」
「は、はあ…」
「鬼の階級は下から白、黒、茶、水色、緑、紫、赤…
基本的にこの七段階あり、細かく分けるともっとあるんだが、
俺はその中の権中僧正(ごんのちゅうそうぞう)…
まあ、紫の中の中間くらいの立ち位置なわけだ。
白田は白鬼、最下層の鬼だ、吉田の好きなアイドルで例えると
まあオーディションにも合格してないレベルだな。」
「アイドル!?そ、それは別に否定しませんけど!」
「お前は良くやったよ…」
「え?鬼先生なんか今言いました?」
「いや、よしッ!吉田!明日からまた特訓だ!」
「ええー!?明日休みなのに!
…わ、わかりました!よろしくお願いします!」
「シンジ—!タオルココに置いておくわよー」
「はーい!母さん!」
こうして、鬼先生とぼくとの
本当の戦いが始まっていく事になった。
「おーいシンジ—!アヒル乗るのタノシイなーオイ!」
「あ…はい…」
果たして大丈夫なのだろうか?
そして、もしあの時、勝負に負けていたら、
鬼先生は鬼の掟を破ってでも
僕の事を助けてくれたんだろうか?
「はぁー考えてもしょうがないか」
ぶくぶく…
「あ、吉田!屁こいたな!」
「こッ、こいてませーん!!」
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