第1章

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――タッタッタ 「ハァハァ……」 「鬼先生!た、大変だ! う、うちのクラスの白田君が!」 『な?なんだって!!』 「い、いや、まだ何も言ってないんですけど!」 『吉田の足音、呼吸、表情、短いジャージの裾を 見れば、もうほぼ50%理解した!!』 『どこだ?! 案内しろっ吉田!!』 「は、はい!! 体育館の裏です!!」 『しまった! 体育館の裏か!!』 「はい! え? それがどうかしたんですか?!」 『そこは…まずいな! 急げ! 吉田!!』 「あ、ちょっと… はぁはぁ……ままッ待ってください!! ―――――― ―― ――はぁはぁ…… 「な、これは!? さっ、斉藤? これは一体どういうことですか?! 鬼先生!!」 遅かったな吉田。 見ての通りだ。 ――『斉藤達は食われちまったんだ。魂を。』 ――た、魂!? そこには ミイラのように細くしわくちゃになり、横たわった斉藤達の姿があった。 『白田!! よくもやってくれたな、、 許さんぞ!!』 「え? 鬼先生…白田くんて… これが白田君?」 見上げたそれは壁ではなく、 ――3m? ――5m? とにかく、巨大化した白田君の姿だった。 その巨体は今にも体育館と校舎の間に挟まりそうなほどだった。 ――「鬼先生!!」 『吉田!! 説明は後だ! こいつと戦え! そして、必ず勝て!!』 ――「!!」 勝つことができれば 斉藤達の魂はこの世に戻る!』
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