第1章

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『お、おう……(急にたくましいな吉田) まずは鬼に対戦する競技種目について 簡単に説明を受けてもらう!』 「わかりました!! 白田君、競技種目は何だッ!?」 「ぐへあへ……威勢がいいな吉田君。 君の魂は美味しそうだな。ぐへあへ……」 「う、うるさい! 僕は不味いぞ! 競技種目はなんなんあだあ!」  ――競技種目は…… 「大食いバトルだよ」 「大食いだって!? よ、よし! 受けて立とう!」 「ぐへへ、食材はホカホカのあんまんだよ。 時間は30分一本勝負。少しでも多く食べた方の勝ちだよ。 僕が勝ったら君の魂をいただくよ。いいかい?」 「わかった。僕が勝ったら、斉藤君たちの魂を返してもらうよ!」 「いいよーぐへあへ。そんなことありえないけどね。 ちなみに僕は斉藤君たちとのバトルで シュークリームをすでに350個食べている。 ハンディキャップとしては十分すぎるかな。ぐへへ」 「さっ、350個!?」 「どうしたんだい? 怖気づいたのかい? 」 「いや、その逆さ、その巨漢でたったの 350個しか食べれなかったのかと思ってね」 「グぬぬぬッ! 吉田君、君の魂は極上のデザートになりそうだよ」 ――『ようしッ!! 二人とも準備はいいか?!』 「はいッ!」 「いいよ! ぐへへ……」 30分あんまん大食い一本勝負!! よ~い…… 『ドンッ!!』 ―――――――― ―― 「いただきますッ!!」 勢い良いドラの音と共に勝負は始まった。 目の前にアツアツのあんまんが積まれている。 作戦などない、斉藤達は嫌な奴らでも同じ虻川中学の同級生だ! 必ず連れ戻すッ! 僕は一心不乱にあんまんにかぶりついた。 「熱ッ!」 「バカッ! 吉田! 出来立てのあんまんは肉まんのそれを凌駕する温度だぞ! 火傷しない様に水を口に含んで食べるんだッ」 「は、はひっつ!」 「ちなみにあんまんは一皿5個。一個100グラム。 十皿完食で5kgだ!」 「はひっ鬼せんせはひっ!」 ――――――その時、隣のテーブルでは衝撃が起こっていた。 (はむ、、 もぐおもぐお……ぷはっ) 「おかわりください!」 ――なッ、バカな! まだ開始一分だぞ!? もう一皿完食したのか!?
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