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『お、おう……(急にたくましいな吉田)
まずは鬼に対戦する競技種目について
簡単に説明を受けてもらう!』
「わかりました!! 白田君、競技種目は何だッ!?」
「ぐへあへ……威勢がいいな吉田君。
君の魂は美味しそうだな。ぐへあへ……」
「う、うるさい! 僕は不味いぞ! 競技種目はなんなんあだあ!」
――競技種目は……
「大食いバトルだよ」
「大食いだって!? よ、よし! 受けて立とう!」
「ぐへへ、食材はホカホカのあんまんだよ。
時間は30分一本勝負。少しでも多く食べた方の勝ちだよ。
僕が勝ったら君の魂をいただくよ。いいかい?」
「わかった。僕が勝ったら、斉藤君たちの魂を返してもらうよ!」
「いいよーぐへあへ。そんなことありえないけどね。
ちなみに僕は斉藤君たちとのバトルで
シュークリームをすでに350個食べている。
ハンディキャップとしては十分すぎるかな。ぐへへ」
「さっ、350個!?」
「どうしたんだい? 怖気づいたのかい? 」
「いや、その逆さ、その巨漢でたったの
350個しか食べれなかったのかと思ってね」
「グぬぬぬッ! 吉田君、君の魂は極上のデザートになりそうだよ」
――『ようしッ!!
二人とも準備はいいか?!』
「はいッ!」
「いいよ! ぐへへ……」
30分あんまん大食い一本勝負!!
よ~い……
『ドンッ!!』
――――――――
――
「いただきますッ!!」
勢い良いドラの音と共に勝負は始まった。
目の前にアツアツのあんまんが積まれている。
作戦などない、斉藤達は嫌な奴らでも同じ虻川中学の同級生だ! 必ず連れ戻すッ! 僕は一心不乱にあんまんにかぶりついた。
「熱ッ!」
「バカッ! 吉田! 出来立てのあんまんは肉まんのそれを凌駕する温度だぞ!
火傷しない様に水を口に含んで食べるんだッ」
「は、はひっつ!」
「ちなみにあんまんは一皿5個。一個100グラム。
十皿完食で5kgだ!」
「はひっ鬼せんせはひっ!」
――――――その時、隣のテーブルでは衝撃が起こっていた。
(はむ、、
もぐおもぐお……ぷはっ)
「おかわりください!」
――なッ、バカな!
まだ開始一分だぞ!?
もう一皿完食したのか!?
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