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『おいリュウジ』
『はい!』
ナオトに名前を呼ばれリュウジが体を強張らせた。
『別に怒りゃしねーよ』
ナオトはリュウジに歩み寄ると
『お前に頼みたいことがある』
『へ?俺にですか?』
『お前一人じゃ頼りねーからタカノリも頼まれてくれねーか?』
『なんでしょう、あねさん』
名指しされタカノリも二人に歩み寄った。
『うちの贔屓の呉服屋のねえさんのとこにいって、七人で舞台に立つときの衣装を見繕ってきてほしいんだ。』
『かれんねえさんですか?』
リュウジの声にためらいが混じっていた。
『かれんはお前の贔屓でもあるからな、ちょっとした無理聞いてくれんだろ』
『多分…』
『贔屓に頼るのが気が進まないのは分かるが、かれんの店の品揃えなら、俺たちの望む物があるはずだ』
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