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翌日リュウジがタカノリとの待ち合わせの場所に行くとタカノリの隣にエリーとオミも立っていた。
『あれ?なんで二人もいるの?』
予想外な二人の姿にリュウジは間抜けな声をあげていた。
『あねさんの御用達の店なんだろ?』
『うん』
オミの問いにリュウジはあっさりと答えた。
『そんな店なら俺も馴染みになりてーし』
『でも、ねえさんの店は、元々あねさんの出資した店だから…一見さんは断られるかもだよ』
『は?なにそれ』
オミがすっとんきょうな声を出した。
『かれんねえさんは、あねさんの店にいたから…あねさんは店のねえさんたちが独り立ちできるように助けてるんだよ』
『あねさんって本当にすげー人だな』
エリーが感心したように言うとリュウジは得意げな顔をする。
『当たり前じゃん!俺のあねさんだよ!』
『それ、あにさんに伝えとくよ』
オミの言葉にリュウジは顔色を変える。
『俺、殺されるじゃん』
『間違いない』
なぜかエリーが楽しげな顔をした。
『エリー、喜ばないでよ』
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