第5章

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『タカノリが照れるとこ初めて見たかも…』 『いちいちうっせーな!』 オミの言葉にタカノリが苛ついた声をあげた。 一歩下がっていたエリーがふと呟いた。 『ケンジロウにも聞かせてやりたかったな』 そのつぶやきを聞いていたリュウジがかれんに言った。 『ねえさん。また来てもいい?今度はもう一人連れてくるから。俺の大切な仲間。』 『いつでもおいで。お前の仲間ならあたいにとっても大切な方たちさ。』 『ねえさん!』 リュウジが弾む声をあげるが、タカノリが我に返った。 『ちょっと、まだ今日の役目果たしてないのに次の話ししてていいの?』 『そうだった!』 『リュウジ、すっかり今日来た理由忘れてたろ…』 『だって、ねえさんに会うのすごい久しぶりだったから…』 『またあねさんの扇を食らうところだったかい?』 『うん。俺一人じゃ頼りないって言われたから…』 『しっかりしてるリュウジなんて想像もつかないよ』 『ちげーねーや』 かれんの言葉にオミがのっかっていって、皆が笑う。
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