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『タカノリが照れるとこ初めて見たかも…』
『いちいちうっせーな!』
オミの言葉にタカノリが苛ついた声をあげた。
一歩下がっていたエリーがふと呟いた。
『ケンジロウにも聞かせてやりたかったな』
そのつぶやきを聞いていたリュウジがかれんに言った。
『ねえさん。また来てもいい?今度はもう一人連れてくるから。俺の大切な仲間。』
『いつでもおいで。お前の仲間ならあたいにとっても大切な方たちさ。』
『ねえさん!』
リュウジが弾む声をあげるが、タカノリが我に返った。
『ちょっと、まだ今日の役目果たしてないのに次の話ししてていいの?』
『そうだった!』
『リュウジ、すっかり今日来た理由忘れてたろ…』
『だって、ねえさんに会うのすごい久しぶりだったから…』
『またあねさんの扇を食らうところだったかい?』
『うん。俺一人じゃ頼りないって言われたから…』
『しっかりしてるリュウジなんて想像もつかないよ』
『ちげーねーや』
かれんの言葉にオミがのっかっていって、皆が笑う。
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