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『家族って呼んでくれる人がいるっていいな…』
タカノリがぽつりと言葉を漏らすとリュウジはタカノリに近づいて肩に手を乗せた。
『俺たち家族でしょ。同じ夢を追う仲間だし、俺タカノリが大好きだもん!』
『リュウジ…』
真っ直ぐな瞳をキラキラさせながら言葉を紡ぐリュウジにタカノリが抱きついた。
『リュウジが兄貴ってのはなんかやだけど、ありがとね』
『タカノリ、今さらりとなんか言ったね…やだって言っても俺のが歳上だから、兄貴だもんね』
『精神年齢は幼児だけどな…』
オミの言葉にリュウジは頬を膨らませた。
『ちょっと、オミ!』
リュウジは怒ったようにオミの腕をぽかぽかと叩く。
『その行動が幼児並みだと証明してんじゃん』
二人を見ていたタカノリが苦笑しながら呟いた。
『もうー!』
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