第5章

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『そうだな、目を離せない危なげな弟が五人もできた…』 『へへっ』 リュウジは嬉しそうにナオキの腕に抱きついた。それを見ていたナオトはリュウジの腕を掴んだ。 『あんま、ナオキにべたべたすんな…』 珍しく低い声のナオトにリュウジが慌てたように手を離した。 『あねさんも、けっこう焼きもち妬くんですね』 見ていたケンジロウが呟くとナオトは不満そうな顔をした。 『別にんなことねーよ』 『いやいやいや、今のは完璧嫉妬やないですか!』 『あにさま…』 ナオキがナオトを見つめる。 『だから、ちげーって!リュウジ相手に焼きもちなんか妬くかよ!』 『俺相手にって、ひどい言われよう…』 今度は別の意味でリュウジが肩を落とす。 『あねさん、心配いりませんよ。リュウジにはあねさんみたいな色気は皆無なんですから、間違ってもあにさんがその気になるわけありませんって!』 『いろけ…かいむ…』 『ねえ、オミ。リュウジがぽつりぽつり呟き始めたよ…』
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