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……ん?え?あれ?
あ、ちょっと困惑中です。
またですよ。一日しかたってないのに。またですよ。数学の抜き打ちテスト。もうこれ抜き打ちって言っていいのかな?ん??
なんなんでしょうねー。俺のためにやってくれてるのかなー!はははっ!!
「え~と今回も補習は特にはやりません」
おっと先生の話聞いてなかった……
え、ってか最後だけ聞こえたけど補習無いの!?
よっしゃー!
ま、今回は半分は取れてると思うんだよね。昨日の補習で克服したところが結構でたからな……
少し気分があがった俺に、再び落とす言葉が……
「あ、でもどうしよっかなー。心配な人には声かけようかなー……」
そ、そんな爽やかに言わないでください。
そしてこっちを見ないでください。笑いかけないでください!
「先生の補習なら私受けたーい!!」
物好きもいるもんだと思ったんだけど。
・・・あの人やっぱりイケメンだもんなぁ。性格も優しいし。……なぜか俺には意地悪だけど。
「え、ならうちも受けたいです!!」
クラスの女子がテンション高く言うけれど
「はいはい。でもちゃんと勉強しないでしょー。というか、君たちは暇なら遊んどきな。3年生になったら遊ぶ暇なんてなくなるわけだし」
うん。矛盾を感じる。なら、補習なんてしなくても ……
そんな俺の心の声が聞こえたのか
「ま、最低限の勉強はしておかないと大変だけどね。」
……もう、俺を見ながら言わないでくださいよ。
キーンコーンカーンコーン
「じゃ、今日は以上。」
「旭ー!どうだった?って……ま、無理だったんだろうな」
「ま……まだわからないよ!!ほ、ほら結果は放課後返ってくるし、昨日補習やったし!」
「うん……そうだな。大丈夫だ。授業の最後柾ちゃんが、お前を見ながら話していたことに気付いたのは、多分俺だけだから」
「…………それを言うなよ……」
気付かれてたなんて……
あぁ。今日も放課後、勉強しないといけないのか……
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