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一キロ程走って足を止める。
追手は居ない。
案外淡白な連中だった。
再び走るのに五分は必要そう。
「行きつけの店へ行こうと思う」
「こいつはヴィオ。俺はフェルト」
「ニナです」
もう戦いの気配もしない。
替わって街の人気がする。
交易商品を売る市場の人気。
「悪い店じゃないから」
「帰るとこ、あんの?」
昼日中の城下町。
市場の賑わい。
高度文明とは異なる商品。
「古代」と言って差し支えない。
文明は衰退の一途。
なるべく大きな道を行く。
これと言って関心を引かなくとも。
店まですぐだった。
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