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宿を決める前に食事にした。
この町地産の食料は特にない。
交易品がほとんどだった。
食事と歓談にしては気詰まりだった。
「どうする」
「どうって、いっても」
行政、即ち事件送りか。
後は任す他術を知らない。
それでニナがどうなるかわからない。
「養う」には二人とも未だ未熟だった。
ありきたりな行き止まり。
「困った」。
風と埃を遮断した店内。
テーブル毎の歓談が混ざる。
背景音楽。
「宿」は塔か或いはもっと安宿か。
逃げるなら遠くに、なんだろうが。
「衣食住、そろえばね」
「それはそうだけど」
十四、五の女の子。
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