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ヴィオは十九歳。
フェルトは十七歳。
だが寮住まい。
年齢で成人を決める国は多い。
その定義だとヴィオは既に成人している。
フェルトに大人宣言する。
煙草を吸う。
時々女を買いに行く。
だが寮住まい。
「何か」が足りていないらしい。
フェルトは知っていたし。
ヴィオも薄々知っていた。
寮にニナを連れ帰ると、
「声は勘弁な」
と揶揄される程度。
囲っても大丈夫なほど。
無関心だった。
「来客」であっさり通った。
後の事は明日以降でも済みそうだった。
「床で寝るのは、どっちだ?」
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