「セカンドスケジュール」

18/39
前へ
/40ページ
次へ
翌朝寮に帰るとヴィオが済まなさそうに 「バレて連れてかれた」と頭を下げた。 「どこ?」 「護民委員会」 人権擁護を担当する行政代行機関だ。 情報が漏れたらしい。 検索を辿られたのかもしれない。 「行ってみようか」 「委員会へ?」 「お手上げでいいのかな」 「行ってもさ」 ヴィオが紫煙を吐き出す。 薄日の高原に吹く風は冷たい。 今日の空も晴天。 隣の塔の煙が風に混じっていく。 実力、か。 「釖持」どうしたろう。 客と商売。 許されている限り行政にも手外出ない。 国籍があれば何とかなるだろうけど。 、、、、、素性も訊いてなかったな。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー <一応理れば、此の小説は空想であり、事実との関係は定かではないです。>
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加