1人が本棚に入れています
本棚に追加
翌朝寮に帰るとヴィオが済まなさそうに
「バレて連れてかれた」と頭を下げた。
「どこ?」
「護民委員会」
人権擁護を担当する行政代行機関だ。
情報が漏れたらしい。
検索を辿られたのかもしれない。
「行ってみようか」
「委員会へ?」
「お手上げでいいのかな」
「行ってもさ」
ヴィオが紫煙を吐き出す。
薄日の高原に吹く風は冷たい。
今日の空も晴天。
隣の塔の煙が風に混じっていく。
実力、か。
「釖持」どうしたろう。
客と商売。
許されている限り行政にも手外出ない。
国籍があれば何とかなるだろうけど。
、、、、、素性も訊いてなかったな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<一応理れば、此の小説は空想であり、事実との関係は定かではないです。>
最初のコメントを投稿しよう!