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『ハルーサには王がいる。
城主というべきか。
民主主義などもはや形骸化していた。
王の後継者は幾つかある寮に纏められている。
一括した教育を受けさせるために。
ヴィオもフェルトも資格を持っている。
他の人々は移住か政争かに迷っている。
継承者に絶大権力が有る訳では無い。
数多き故に。
認められるには兵役を通過しなければ。
そういう噂もある。
生きるとは結局闘いなのかもしれない。
塔のエレベータではなく階段を。
護民委員会の門戸をたたく。
委員会の受付に話す。
一人の担当官があらわれた。
「保護はした。今後の処遇は未定だ」
「会えませんか?」
「問い合わせてみよう」。
もう、居ないらしかった。』
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