「セカンドスケジュール」

4/39
前へ
/40ページ
次へ
厄介な敵だった。 接敵 文明維持の名残り。 コンクリートビルの廃墟。 崩れ落ちた壁とベールのかかった青い空。 相棒は唯只紫煙を吐いている。 拡散していく煙とコーヒーの匂い。 「虫」の気配はない。 現実感と、「音」。 二人以上の気配はない。 「肺に悪いぜ」 「胃じゃねぇのか」 「骨組み上がり、と」 「ご苦労さん」。 相棒が原稿を店に持っていく。 マルチコピー機で印刷。 IDがないと使えない。 年齢制限がうっとうしい。 構造的欠陥を感じる。 選ばれたもので維持している再生不能品。 傾いた世界は今日も更に傾いていく。 文化「統制」。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 出来上がった世界は、、、、、
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加