「セカンドスケジュール」

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出来上がった世界は自由度が低い。 そんな世界で新たな人には通過儀礼。 そんな世界。 男五人に囲まれて静かに歩む少女。 年齢は十四、五歳。 これから通過儀礼。 成人前の儀式。 コンクリ廃墟群の奥へと進む。 昼日中。 青い空。 鳥は飛ばない。 だがさえずってはいた。 「なんか言い残すことは?」 黙ってうつむいている。 一行が立ち止まったビル前。 耳鳴りがしそう。 助けは期待していない。 耳鳴りがひどくなって。 「覗きか、高くつくぞ」 一向左前の男が廃ビル二階を見る。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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